コープくらしき診療所ニュース 2018年5月号
ともに生き活き健康寿命!!
『健康寿命』とは介護を必要とせず、自立して日常生活を送れる期間のこと。厚生労働省の調査によると、平均寿命と健康寿命の差はおおよそ10年あります。介護が必要となる主な原因は@運動器障害(転倒・骨折、関節疾患)A脳血管疾患B認知症・栄養失調です。自分が無理なく出来ることから始め、体を動かす時間を1日10分増やしましょう。
●「かんたん筋トレ」&「らくらくストレッチ」
健康な方でも、筋肉は年齢とともに徐々に減少し、関節の可動域も狭まるのでバランスを保ちにくくなります。そのため、@つまずきやすくなりA転びやすいB骨が弱くなる悪循環に。スクワットや腕立て腹筋、朝のラジオ体操と夜にストレッチなどを継続して行いましょう。
●「1日6000歩」&「毎日の体重管理」
ウォーキングは最も手軽にできる有酸素運動ですが、効果を高めるために背筋を伸ばし、大また歩きすることを意識しましょう。夕方運動することで快眠ができるようになります。活動量計(2000〜3000円)をつけてインターバル速歩やスロージョギングを無理なく続ければ、生活習慣病の予防や、がん・認知症のリスクが減少する報告もあります。また、健康的なダイエットをするために、毎朝体重測定し、カレンダーなどに記録をつけることをおすすめします。
●「高血圧」「糖尿病」「動脈硬化」の予防と治療
高血圧や糖尿病は自覚症状もなく動脈硬化が進み、脳卒中や心臓発作を起こす原因となるため、年に1回は健康診断を受けて早期発見が大切です。診断を受けたら身近にある、総合的な医療を提供する医療機関を受診し、医師の指導を受けて投薬治療を受けるとともに、定期的な血液検査で改善の評価ができます。また、喫煙と肥満も万病のもとになるため食生活の見直し・適度な運動習慣を身につけましょう。