コープくらしき診療所ニュース 2017年1月号
2017年あけましておめでとうございます
2017年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
毎年秋から冬にかけ診療を行っていて感じることは、「この時季には体重が増える患者さんが多いなあ」ということです。それと同時に、血糖・血圧・脂質なども上がってきます。食事・運動療法の重要性を日々の診療で訴えてはおりますが、「寒いので」「今風邪をひいている」「つきあいで仕方なく」等々、皆さんから実践できない理由(言い訳)がいっぱい聞かれます。
食べ物が不足気味で医療が不十分であった過去の時代にあっては、冬場にかけ体重を増やす (栄養をつける)ことは、厳しい冬に病気をせず、無事春を迎えるために必要不可欠でした。ところが食べ物が豊富な現代にあっては、この体重を増やす行為は、糖尿病、脂質異常症、高血圧等の病気につながるいやな時代になってきました。
『一年の計は元旦にあり』という故事があります。しかし、食事・運動療法取り組むには正月は適さない時季なのかもしれません。年末からの御馳走・アルコール三昧、こたつに入って動かない生活など正月は危険な誘惑がいっぱいで、とてもそのような雰囲気にならないでしょうから。さて患者さんは、いつになったらやる気を出して取り組んでくれるでしょうか。そうした方には『思い立ったが吉日』という故事を実践してくれること期待しているのですが…。
コープ倉敷診療所 所長 中尾英明